部屋をおしゃれにするコツとして、「インテリアテイストを揃える」ことが挙げられます。しかし、インテリアにはさまざまな種類があるため、どのようなテイストやスタイルが良いのか悩んでしまうという方も少なくないでしょう。
この記事では、人気のインテリアテイストを16種類紹介していきます。それぞれのテイストの特徴やテイスト選びのポイントなども解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
インテリアは種類やテイストを揃えるとおしゃれに
インテリアには、「モダン」や「インダストリアル」などのさまざまなテイストがあります。部屋をおしゃれにコーディネートしたい場合は、インテリアのテイストを揃えることが大切です。
バラバラのテイストの家具が置かれていると、まとまりがなく落ち着かない部屋になってしまいます。しかし、自分の好みのテイストの中から一つに絞ってインテリアコーディネートをすると、雰囲気が統一されてまとまった部屋になるのです。
複数の似たテイストをミックスさせた部屋にすることもありますが、コーディネートに慣れていない方は一つにまとめたほうが良いでしょう。
人気のインテリアテイストの種類16選
ここからは、人気のインテリアテイストとその特徴をまとめて解説していきます。表で簡単にまとめたので、気になるテイストがある方は各見出しで詳しくチェックしてみてください。
ブルックリンスタイル | 「ブルックリン」発祥の古いものを生かした工業的なテイスト |
ホテルライク | 高級ホテルの一室のような雰囲気のテイスト |
モダン | モノトーンを基調とした都会的でスタイリッシュなテイスト |
インダストリアル | 工場や倉庫のような工業的で無骨なデザインのテイスト |
ミッドセンチュリー | 余計なデザインや機能がない、合理的かつ現代的なテイスト |
ヴィンテージ | 時間を重ねた深みのあるアイテムを使用したクラシカルで重厚感のあるテイスト |
カフェスタイル | カジュアルなカフェの雰囲気が感じられるテイスト |
北欧スタイル | 温かみのある自然素材の家具を取り入れた、機能的でシンプルなテイスト |
西海岸スタイル | アメリカ西海岸のビーチのような雰囲気が感じられる開放感のあるテイスト |
フレンチカントリースタイル | 素朴でナチュラルな雰囲気の中にロマンチックさを感じさせるテイスト |
カントリースタイル | 欧米の田舎暮らしを思わせるナチュラルで温かみのあるテイスト |
アジアンスタイル | アジアのリゾート地のホテルのような雰囲気を感じさせるテイスト |
ナチュラルスタイル | 木材などの自然素材の温かみを感じるリラックスできる雰囲気のテイスト |
地中海スタイル | エーゲ海の島々の家を感じさせる、リゾート感がありつつも爽やかで清潔感のあるテイスト |
ハワイアンスタイル | ハワイのような、リゾート感がありつつも自然溢れる雰囲気を感じさせるテイスト |
アパルトマン | フランス・パリのアパートメントの一室を思わせるデザインのテイスト |
ブルックリンスタイル
ブルックリンスタイルは、アメリカのニューヨークにある「ブルックリン」が発祥の、古いものを生かした工業的なテイストのことです。ブルックリンはもともと工場や倉庫が立ち並ぶエリアでしたが、1990年代に若者やアーティストが移り住み、古い建物をリノベーションして暮らし始めました。
2000年代には、ブルックリンの古い建物を生かした独特の内装やインテリアが注目され、「ブルックリンスタイル」と呼ばれるようになったのです。
レンガやコンクリートが打ちっぱなしの壁やむき出しの配管、木材とマットな質感のアイアンが組み合わさった家具などを取り入れると、工業的な雰囲気になるでしょう。メインカラーはブラックやブラウンなどのダークカラーがおすすめです。
ホテルライク
ホテルライクは、「高級な一流ホテルの一室で過ごしているかのような非日常感」が得られる部屋のことです。リゾート地にある開放感のあるホテル、大人の印象が感じられるクラシックなホテル、海外のデザイナーホテルなど、どのようなホテルをイメージするかによって部屋の印象が大きく異なります。
ホテルライクな部屋を目指す場合は、まず自分がどのようなホテルの部屋に住みたいと感じるのかを考えるところから始めましょう。
ホテルライクな部屋にするコツは、生活感がなく部屋全体が統一されている、上質で高級感のある家具が取り入れられている、照明にもこだわって配光を調節するなどが挙げられます。自分が泊まったことがあるホテルの内装を参考にするのも良いでしょう。
モダン
モダンは「現代的な」「今風のおしゃれな」という意味を持つ、都会的でスタイリッシュなインテリアテイストです。白や黒のモノトーンを基調として、差し色にレッドやブルーなどの原色を組み合わせることで、印象的な空間になります。
曲線的な家具や柔らかいソファなどを取り入れてしまうと、モダンな印象から離れてしまいます。モダンな部屋を目指すなら、メタリックな質感の金属や硬質感のあるガラスが使用された直線的な家具やレザーのソファなどを取り入れると良いでしょう。
なお、モダンなインテリアの中にも、天然素材も取り入れた「ナチュラルモダン」、和風テイストを取り入れた「和モダン」、その他「シンプルモダン」「シックモダン」などの種類があるので、自分に合ったテイストを見つけてみてください。
インダストリアル
インダストリアルは「工業的」「産業的」という意味を持つ、工場や倉庫のような工業的で無骨なデザインのインテリアテイストのことです。メインカラーは黒、グレー、ブラウンなどの落ち着いたダーク系の色で、木材や金属、レザーなどの素材が使われたヴィンテージな家具を取り入れるのが一般的です。
コンクリート打ちっぱなしの壁やスチール・アイアンなどの金属製の家具などを取り入れると、無骨な印象が生まれてインダストリアルテイストになるでしょう。
ミッドセンチュリー
ミッドセンチュリーは、余計なデザインや機能がなく、合理的でシンプルかつ現代的なデザインのテイストを指します。ミッドセンチュリーな部屋には、プラスチックやアルミニウムなどが使用された丸みのある家具が取り入れられているのが特徴です。さらに、デザイン性だけでなく機能性も重視されているため、使いやすくフィット感があります。
差し色にポップなカラーが選ばれることが多いため、機能的で明るい雰囲気の部屋を目指している方におすすめです。
ヴィンテージ
ヴィンテージは「年代もの」「古くて価値が高いもの」という意味で、時間を重ねた深みのあるアイテムのことです。一般的には、製造されて100年未満のアイテムがヴィンテージ、100年以上経過しているアイテムがアンティークとされています。
ヴィンテージインテリアは、クラシカルで重厚感のある部屋にしたい人におすすめのテイストです。ノスタルジックな印象で流行りに影響されないので、飽きることなく長く楽しめるでしょう。
全体をダークトーンでまとめて、レザーアイテムや深みのある木目調の家具などを取り入れるとヴィンテージな雰囲気になります。
カフェスタイル
カフェスタイルは名前の通り、カフェのような雰囲気が感じられるインテリアテイストを指します。カフェによってインテリアテイストはさまざまですが、「カフェスタイル」の場合は、ナチュラルとヴィンテージを組み合わせたカジュアルな雰囲気を目指すのが一般的です。
カフェでメニューが記載されているような黒板を取り入れたり、見せる収納を活用したり、観葉植物を取り入れたりすると、カフェのような印象の部屋になるでしょう。その際に、ホワイトやベージュ、ブラウンなどのナチュラルな色で全体をまとめると、明るく開放的な部屋になります。
ワンランク上の部屋を目指すなら、レンガや漆喰の壁紙を貼る、カウンターキッチンを取り入れるなどの工夫をするのもおすすめです。
北欧スタイル
北欧スタイルは、自然素材の家具を取り入れた温かみのある雰囲気が感じられる、フィンランドやスウェーデンなどの北欧諸国発祥のインテリアテイストです。北欧は日照時間が短く冬の寒さが厳しいため、室内で過ごす時間が長く、機能性がありシンプルなインテリアが求められます。
ナチュラルかつシンプルで癖がなく、機能性も高く住み心地が良いことから、幅広い層に人気があるインテリアテイストです。
ホワイトやベージュをベースに、カラフルな色合いの小物などをアクセントとして取り入れると北欧らしい雰囲気になります。北欧は温かみが感じられる自然素材の家具が取り入れられることが多いため、木材が使用されている丸みのあるデザインの家具や羊毛などの自然素材で作られているラグを選ぶのがおすすめです。
西海岸スタイル
西海岸スタイルはその名の通り、カリフォルニアやロサンゼルスなどのアメリカ西海岸のビーチのような雰囲気が感じられるインテリアテイストです。「海岸」という意味から「コースタル」スタイルといわれることもあります。
太陽や海を感じさせる開放的で爽やかなリゾート感と、サーフィンなどの西海岸のカルチャーを感じさせるカジュアルなスタイルが両立しているのが特徴的です。
ブルーやホワイトをメインカラーとして、木製のヴィンテージ家具やデニム素材の小物などを取り入れると良いでしょう。
フレンチカントリースタイル
フレンチカントリーは、フランス南部のプロヴァンス地方発祥のインテリアスタイルです。自然豊かな温かみが感じられるナチュラルな雰囲気がありつつも、レースやフリルなどを取り入れたロマンチックなテイストもあるため、柔らかな印象の部屋になります。
フレンチカントリースタイルを目指す場合は、ホワイトをメインカラーとして全体的に淡い色でまとめ、木製の丸みのあるデザインの家具を選ぶと良いです。
シャビーシックな質感があるアンティーク家具を選ぶ、レースや小花柄のリネンのカーテンを選ぶなどの工夫をしてみるのもおすすめです。カントリーな雰囲気が感じられる小物やドライフラワーなども取り入れてみてください。
アメリカンカントリースタイル
アメリカンカントリースタイルは、フレンチカントリーと同じような「カントリースタイル」の一種で、欧米の田舎暮らしを思わせるナチュラルで温かみのあるインテリアテイストを指します。
アメリカンカントリーは、ログハウスのような木目や節がはっきりしている木材を中心に家具を選ぶことが多く、素朴でナチュラルな雰囲気の中に無骨さも感じさせます。自然を取り入れた素朴な雰囲気を感じさせる木製の家具を取り入れて、部屋を自然体でリラックスできる空間にしたいという方におすすめです。
アジアンスタイル
アジアンスタイルは、バリ島やセブ島などのアジアのリゾート地のホテルのような雰囲気を感じさせるインテリアテイストです。家の中でも南の島にいるような非日常感が味わえるのが特徴で、自然素材を多く取り入れたリラックスできる部屋にしたいという人に向いています。
チークやマホガニーなどの木製品、バンブーやラタンなどの自然素材を使った家具を取り入れると、アジアンな雰囲気を演出してくれます。リゾート地のような開放的な空間にするためには、ロータイプの家具を選ぶ、ガラス素材が使われたアイテムを取り入れるなどの工夫をしてみるのも良いです。
「モンステラ」「シェフレラ」「パキラ」などの観葉植物を飾り、温かみのある色合いの照明を選ぶと、よりアジアのリゾートホテルを思わせる部屋になるでしょう。
ナチュラルスタイル
ナチュラルスタイルは、木材などの自然素材の温かみを感じられる、落ち着きがありリラックスできるインテリアテイストのことです。ホワイトやベージュ、アイボリーなどの優しい色合いをメインカラーとして、グリーンやブラウンなどのアースカラーをアクセントとして選ぶと、まとまりのある部屋になります。
ナチュラルスタイルを目指す方は、塗装をしていない明るめの色合いの木製家具や、コットン・羊毛などの自然素材のアイテムなどを取り入れてみてください。観葉植物なども置くと、よりナチュラルな雰囲気になります。
金属・プラスチックなどの人工素材は多用せず、アクセント程度に留めておくようにしましょう。
地中海スタイル
地中海スタイルは、ギリシャとトルコに囲まれたエーゲ海の島々の家を感じさせるインテリアテイストを指します。非日常的なリゾート感がありつつも、爽やかで清潔感のある雰囲気が特徴的です。
「地中海」と聞くと、ホワイトとブルーを連想する方も多いかと思います。しかし、インテリアコーディネートを行う際には、ホワイトをメインとして、ブルーはアクセント程度に留めておきましょう。ブルーを多く取り入れ過ぎてしまうと、寒々しい雰囲気の部屋になってしまいます。
また、モダンな家具やアンティークな家具を選ぶと、地中海スタイルからかけ離れてしまうので、ナチュラルで素朴な雰囲気の木製家具を選ぶのがおすすめです。
ハワイアンスタイル
ハワイアンスタイルは名前の通り、ハワイの雰囲気を取り入れたリゾート感を感じられるインテリアテイストのことです。
配色を検討する際は、南国リゾートの青い海と白い砂浜を感じさせるブルーとホワイト、自然を連想させるアースカラーなどでまとめてみてください。クッションやカーテンにハワイの植物を思わせるボタニカルな柄を取り入れると、よりハワイらしい部屋になります。カーテンの代わりに、ウッドブラインドを選ぶのもおすすめです。
家具選びの際には、天然素材のラタンやバンブーを取り入れると、ハワイのリゾート感を演出できます。ハワイの自然溢れる雰囲気を強く押し出したい場合は、「モンステラ」などの葉が大きい南国らしい観葉植物を飾ってみてください。
アパルトマン
アパルトマンは、フランス・パリのアパートメントの一室を思わせるデザインのインテリアテイストのことです。海外映画やドラマの中に出てくるような部屋に憧れて、自分の部屋もヨーロッパの雰囲気が感じられる部屋にしたいと思ったことがある方もいるのではないでしょうか。
パリのアパルトマン風のインテリアコーディネートを目指すなら、ホワイトやグレイッシュでシックにまとめてみましょう。現代風に近づけたいならモダンな家具を、エレガントにまとめたいならヴィンテージ風の家具を取り入れるのがおすすめです。ノスタルジックな雰囲気の照明を選んだり、絵画やポスターなどのアーティスティックなアイテムを飾ったりするのも良いでしょう。
インテリアテイストの種類を決めるポイント
ここまで、さまざまなインテリアテイストを紹介してきましたが、数が多くてどれが自分に合っているのか分からないという方もいるでしょう。ここからは、インテリアテイストの種類を決めるポイントを3つ解説していきます。
- 自分の好きなテイストを見つける
- 部屋の壁紙や床材から検討する
- 選んだテイストは過ごしやすいかをイメージする
それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。
自分の好きなテイストを見つける
まずは、どんな種類のインテリアテイストがあるのか、それぞれどのような特徴があるのかを知ることが大切です。インテリアテイストの種類はさまざまなので、人気のある種類を把握して、どのテイストが自分の好みなのかを把握しましょう。
いまいち部屋のイメージが掴めないという方は、InstagramやPinterestで実際の部屋を画像でチェックしてみるのもおすすめです。自分なりにイメージを掴んで、好みのインテリアテイストを見つけられると、まとまりのある部屋を作りやすくなるでしょう。
部屋の壁紙や床材から検討する
自分の好みのテイストが見つからない、好きなテイストが複数あって悩んでいるという方は、部屋の壁紙や床材に合うインテリアテイストを選ぶのも一つの手です。部屋全体のインテリアテイストが揃っていても、壁や床の雰囲気が合わないと「まとまりがない部屋」という印象になってしまう恐れもあります。
壁紙や床材を張り替えるところから始めたいという方は問題ありませんが、DIYが得意ではない方や家具やインテリアだけで部屋のテイストを揃えたいという方は、部屋の壁紙や床材に注目してみるのも良いでしょう。
選んだテイストは過ごしやすいかをイメージする
インテリアテイストを選んだら、実用性も兼ね備えているかという点にも注目してみてください。見た目の良さだけで選ぶと、「デザイン性を重視しすぎて部屋が落ち着かない」「ロースタイルのテーブルやイスを選んだせいで在宅ワークに集中できない」などの問題点が後から発覚する恐れもあります。
実際にその部屋で自分が暮らす生活をイメージして、過ごしやすさや実用性も確認しておきましょう。
まとめ
インテリアコーディネートをする際は、インテリアのテイストを揃えるとおしゃれな雰囲気になります。インテリアテイストの種類はさまざまなので、人気のテイストの特徴を把握して、自分の好みのものを探してみてください。
好みのテイストが見つからない、好きなスタイルが多すぎて悩むという方は、部屋の壁紙や床材に合うものを選ぶ、実用性があり過ごしやすいかをイメージして選ぶのもおすすめです。ぜひ、記事を参考に自分に合ったインテリアテイストを見つけてみてください。